世界に先駆け超高齢社会を迎える日本に必要なこと
11月23日(木)勤労感謝の日に開催したフォーラム。
企業の代表、介護経験者、介護未経験者、介護従事者、ケアマネジャー、産業ケアマネなど
会場60名、オンライン60名と大勢の方にご参加いただきました。
介護をする人だけでなく、これから介護が始まる方、介護未経験の方も一緒に介護について考える。
これがこれからの日本に必要な姿、
介護の社会化だと考えます。
介護離職ゼロに向けた取り組み〜企業の両立支援と介護保険制度〜
独立行政法人 労働政策研究・研修機構 副統括研究員 池田 心豪 様より基調講演をいただきました。
印象に残った
ワーキングケアラーの介護問題は介護離職だけではない。
介護離職しないからいいではない。
介護が原因で起こる慢性的な介護疲労によって、
仕事中にインシデントを起こす。
そして重大なヒューマンエラーに繋がる可能性がある。
介護に起因して起こるさまざまな事柄により、
不幸になる。
適切な介護との向き合い方。介護との距離の取り方。
産業ケアマネが果たせる役割は大きい。
目指せ!!介護不幸ゼロ!!
実践報告 企業代表様と産業ケアマネ
第二部は、
大阪、千葉、沖縄から集まっていただいた企業の代表と産業ケアマネによる実践報告。
報告者①
株式会社坂井商会 代表取締役 坂井征司 / 産業ケアマネ 進絵美
産業ケアマネを導入した理由は「わからないことを減らすため」
労働力が減っていく中で、働ける人が介護を理由に辞めていく状況を防ごうと思うが、介護のことがわからない。だから産業ケアマネによるLINEを使って気軽に相談ができる窓口をつくったり、介護についての勉強会や個別面談等を行っている。
報告者②
株式会社日本都市 代表取締役 大原俊弘 / 産業ケアマネ 佐藤 寛子
社員さんから介護の話を聞き「オレの知らない世界がある。それなら専門家に任せればいい。」そう思い、産業ケアマネを導入。これからの日本において大切な取り組みであることを踏まえ、産業ケアマネや社会に向けてアツいメッセージを投げてくださった。
報告者③
株式会社トータルライフサポート研究所 代表取締役 宮里啓 / 産業ケアマネ 大城五月
すでに介護で困っている方がいたところからスタート。「介護の仕事をしているんだから、介護のことはわかると思ったけど、そうじゃなかった。」「育児のことはやっていても、じゃぁ介護はどうなんだろうと考えた。」そうした理由から産業ケアマネを導入。産業ケアマネを通し、社員さんの状況を把握することができている。
企業の代表が話された共通のこと。
【介護の事がわからない】
この言葉が介護を物語っています。
誰も経験するまで介護のことがわからないんです。
だから介護パニックを起こし、
離職を選択されたり、抱え込んでしまって仕事に影響が出る。
【俺の知らない世界のことは、専門家に任せたい。】
産業ケアマネの必要性を理解して導入した社長の言葉。
この期待に、しっかりと応えていくのが産業ケアマネです!!
私たちは仕事と介護の両立が当たり前の選択肢いなる社会を作りたい。そして、介護不幸ゼロ!!を目指して活動を続けていきます!!
ご参加くださった皆さま、
本当にありがとうございました。