ケアマネジャーを紡ぐ会 おおさか支部長
一般社団法人ケアマネ業務支援センター 理事
進 絵美(すすむ えみ)
介護保険って…ケアマネジャーの仕事なんてもう辞めてやる。そこからケアマネジャーを紡ぐ会に出会ったことでエネルギーはV字回復♪ 自分自身の経験から、悩めるケアマネさんを一人でも減らしたいと日々ケアマネ業務の後方支援に全集中で取り組んでいます。
日々、利用者さん家族さんのために奔走しているケアマネジャーですが、ケアマネジャーだって毎日毎日一生懸命この日本の社会で生きています。
利用さん家族さんに望む暮らしがあるように、私たちケアマネジャーにだって望む暮らしがありますよね?
さあ!私たちケアマネジャーも、尊厳を保持し、その有する能力に応じ自立した日常生活を営んでいきましょう♪
今回は、前回2022.7.28記事(リンク埋め込み)の続き、『具体的な評価』についての内容にしようかと思っていたんですが…
(少し宣伝!)2023.1月発売のテリデvol.3に『評価』についての記事を掲載していただけるそうです!なので、評価については是非そちらをお楽しみにしていてください。
ということで、今回この記事はまた少し違う角度から…進の独り言!
それでは始まり始まり〜。
本日のお題『主役は誰だ!?』
もったいぶるほどもないので、早速結論!
主役は『私』です!
どういうこと?出たがりだからでしょ?とか言わないでくださいね(笑)
実は私…裏方志望なんですから。
それではそろそろ本題に…
ケアマネジャーは、介護保険らしい表現で言うと、介護が必要になった方に対して、その方の尊厳を保持し、 その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう『ケアマネジメント』という手法で支援を行う仕事です(よね!?)
利用者さんの支援を考えた時、利用者さんの生活の主役はもちろん利用者さんです。私たちケアマネジャーその他もろもろの支援者は当たり前ですが主役ではありません。家族さんももちろん主役ではありません。
主役が輝く(尊厳を保持)ための名脇役にはなれても、必ず!!主役、中心は利用者さん本人です。
では家族支援を考えた時はどうでしょう?最近よく耳にする『ヤングケアラー』や『ビジネスケアラー』と呼ばれる人たち。ケアマネジャーは家族支援にも関わりますね。
この方たちの支援を考えた時。その時は誰が主役なのでしょうか?
家族さん自身が主役だと私は思っています。
(もちろん私たちケアマネジャーの支援対象者の中心は利用者さんですが)
家族さん自身の生活を考えた時、介護が必要な方の生活の名脇役でもあると同時にその人自身の生活➡︎人生と言い換えてもいいかもしれません。家族さん自身が主役、中心ですよね?
ではでは、私たちケアマネジャー、自分自身のことを考えた時はいかがですか???
利用者さん家族さんの支援者として名脇役であると同時に、私たちケアマネジャー自身の生活➡︎人生の主役、中心はケアマネジャー自身。それ以外考えられませんよね!
なんですが、
尊厳の保持、個人を尊重することを重んじて日々業務を行うのが私たちケアマネジャー。
利用者さんのため、家族さんのためにと、ついついケアマネジャー自身の尊厳の保持の意識、抜け落ちていませんか?
ついつい自分自身も自分の人生の『主役』であること忘れていませんか?
当たり前なのですが、利用者さんも、家族さんも、ケアマネジャーもそれぞれ自分自身が人生の『主役』です。
利用者さんだから、介護する家族さんだから尊厳が守られるわけでも、個人を尊重されるわけでもありません。
個人の尊厳あるいは、個人の尊重とは、すべての個人が互いを人間として尊重する法原理をいう。byウィキペディア
私たちケアマネジャーだって尊厳を保持、個人を尊重していいんです!
油断すると(ケアマネジャーに限らずですが)ケアする人たちは、誰か困っている人や、困っていることに目を向け過ぎて、そのあたりがすっかり抜け落ちている…なーんてこともあるかもしれません。
特に新人ケアマネさんなんかは、一生懸命ケアマネジャーらしくしようと頑張り過ぎることも多いのではないでしょうか?
『自己犠牲は美しい』そんなのはマボロシ〜ですよー。
自己犠牲による支援は、少なくとも私たちケアマネジャーという専門職の手法ではありません。
ケアマネジャーに大事なのはこちら!
利用者さんも、家族さんも、ケアマネジャーもそれぞれ自分自身が人生の『主役』です、という『視点』です。
その『視点』があってこそ、ケアマネジメントという専門職の手法がますます活きてくるのではないでしょうか?
秋の夜長にツラツラ書きました。
言いたいことは、ただ一つ!
最後にもう一度。
『主役は誰だ!?』
『私』です。