あれ?行政の言っている事が現場の実情に合わない!

政治と介護を紡ぐ会会長
有限会社シニアライフ 代表取締役
ケアプランセンターみどりの風 管理者
茨城県小美玉市議会議員
山崎 晴生

地域の福祉を良くしたい!の一心で議員になったケアマネ

現場の困りごとを行政に訴えよう!

皆様、はじめまして。政治と介護を紡ぐ会会長の山崎はるおと申します。

茨城県の小美玉市で介護事業所を運営しながら、現役のケアマネであり現職の市議会議員です。昨年11月に2期目の当選を果たしましたが、沢山のワラジを履きながらのケアマネ業務は正直……大変です。「そんな大変な事よく出来るよね。」よく言われます。

しかし、私には強い信念が有ります。「地域の福祉を良くしたい」この一心で政治家を志し現在に至ります。現場の最前線で頑張る我々が何故、嫌な思い、辛い思い、悲しい思いをしなければならないのか。議員を目指したきっかけは、行政に対しての多くの不満や疑問です。

残念な事に、一つの事業所、一人のケアマネが行政に、いくら掛け合っても何も変わらない現実が有ったのです。

皆さんがケアマネ業務を行う上で、A市では良いのにB市はダメ。そんな経験は山のように有るのではないでしょうか?

事例①
A市は認定調査の結果、主治医の意見書を申請すると1面10円のコピー代を徴収される。しかし、B市は無料でくれる。
事例②
一次判定の結果をA市は問い合わせれば電話で教えてくれる。しかしB市は電話では教えられないので、窓口に行き申請書を書いて口頭で教えてくれる。

ごく一部ですが、「何で?」って思いませんか?

窓口で担当者に理由を聞いても「市の規定で決まっています。」「個人情報保護条例の為です。」ケアマネは多忙ですから、大半の皆さんはグッと我慢して諦めてしまうでしょう。

無論、両事例共に介護保険制度での定めはありません。完全なローカルルールなのです。

イライラしますよね。しかし、行政職員もルールなので破る事は出来ません。

これが少しずつ積み重なると、一生懸命利用者様の為に走り回っているのにルールが多すぎる。書類が多い。研修が頻繁。ケアマネ辞めたいになります。これでは近い将来、地方は必ずケアマネ不足に陥ります。

じゃあ、どうするのか。簡単です。議員を使ってください。

しかし、何となく議員を使う事に対してハードルが高いと思います。

そもそも、現場を知らない議員では話にならないので、相談する議員の見極めも重要になりますが、ためらう事は何もありません。皆さんは議員が最も大切にする有権者なのです。

議員の強みは、個人ではなく何千人何百人の市民の代表者である事です。議員の発言には重みが有るので、自治体が決めたローカルルールという呪縛を解くには議員を使う事が有効なのです。これは実際に議員になった私が、現場からの相談を訴えた事でルールが変わった実例があります。

皆さんの困りごとを解決できるような、まともな議員を選ぶ有権者の意識も重要になります。選挙で、地域の人に頼まれたから。知り合いだから。という理由で候補者を選んでいませんか?しっかり公約、人となりを見て一票投じる事も非常に大切です。

議員は誰がやっても一緒ではなく、誰に託すかで大きく地域が変わる事を考えて欲しいと思います。皆さんの仕事は行政と密接な繋がりを持っています。愚痴を言っても始まりません。行政を変える術を身に着け、ローカルルールを現場に合ったルールに変える必要性があります。全国には粉骨砕身一生懸命活動しているケアマネ議員がいます。国にも皆さんの困りごとを要望書として提出する活動もしています。

私はケアマネの仕事が大好きです。地方から声をあげ続ければ必ず現場は変わります。

「一燈照隅万燈照国」私は絶対に諦めません!共に頑張りましょう!