ニッセイ基礎研究所主任研究員三原岳
今コラムの第1回では、ケアマネジャー(介護支援専門員)を取り巻く環境を俯瞰する図を示しつつ、本コラムの目的として、ケアマネジャーやケアマネジメントの「あるべき姿」から考える必要性を指摘しました。 第2回ではケアマネジメントやケアマネジャーが創設された経緯を振り返りつつ、「代理人」の機能が期待される点を論じました。 第3回では代理人機能を深堀することで、多職種連携の必要性を指摘し、 第4回、第5回はインフォーマルケアを巡る話題を取り上げました。
第6回は俯瞰する図に戻りつつ、介護サービス事業者との関係を論じます。
なぜ独立型が少ないのか
下記の図は 第1回で論じた通り、ケアマネジャーを取り巻く俯瞰図です。 第2回から 第5回の議論は主に高齢者との関係性で起きる内容だったので、ケアマネジャーから高齢者に向かう矢印の議論だったと言えます。今回の議論はケアマネジャーから介護事業者に向かう左側の矢印に力点を置くと理解して下さい。
ここで起きる問題とは、専ら利害相反ではないでしょうか。...
続きはプレミアムで
この記事はプレミアム会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。