ニッセイ基礎研究所主任研究員三原岳
2022年4月から当ウエブサイトで、「ケアマネジャーは誰の味方か?」というタイトルで毎月、コラムを掲載させて頂いていましたが、テーマがケアマネジメントやケアマネジャーの在り方から移って来たので、今回から「福祉・医療制度改革ズームイン!」というタイトルに変えさせて頂きます。今後、タイトルに相応しい内容にしたいと思います(掲載も隔月に変わります)。
リニューアル版の第1回では、データの活用を目指す「科学的介護」を批判的に考察します。
科学的介護の経緯
通称、LIFEと呼ばれる科学的介護は現在、主に施設系サービスで導入されているため、在宅のケアマネジャーの皆さんにとっては、少し縁遠い話かもしれません。しかし、厚生労働省は居宅介護支援に関しても、2021年度にモデル事業を実施しました。このため、次の2024年度報酬改定では、科学的介護が話題になるかもしれません。
実際、最近の事業所向けセミナーでは、業界団体の関係者やコンサルタントから「科学的介護は早く取り組んだ方がお得」「これからの事業所は科学的介護に取り組...
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